アウン・サン・スー・チーの人物像
初期の英雄的評価
アウン・サン・スー・チーは民主化運動の象徴であり、「ビルマのジャンヌ・ダルク」 として世界的に称賛されていた。

アウン・サン・スー・チー(Aung San Suu Kyi)
アウン・サン・スー・チーはミャンマー(旧ビルマ)の政治家、民主化運動家、人権活動家であり、同国の民主化を推進する象徴的存在でした。しかし、近年はロヒンギャ問題などで国際社会から厳しい批判を受けるなど、その評価は大きく揺れ動いています。
1. 生い立ちと背景
生年月日: 1945年6月19日
出身地: ラングーン(現ヤンゴン)、ミャンマー
父: アウン・サン将軍(ミャンマー独立の英雄)
- アウン・サン将軍はイギリスからの独立交渉を成功させたが、1947年に暗殺された。
母: コー・チョー(外交官、インド駐在大使)
学歴:オックスフォード大学(イギリス)で哲学・政治学・経済学(PPE)を専攻し卒業。
ニューヨークの国連事務局で勤務した後、ブータンの外交官と結婚。
1988年 に母親の看病のため帰国し、その後ミャンマーの民主化運動に関わることとなった。
2. 民主化運動と軟禁生活
1988年 民主化運動の勃発
ミャンマーでは1988年に軍事政権への大規模な抗議デモ(8888民主化運動)が発生。
アウン・サン・スー・チーは民主化を求める活動に積極的に参加し、国民民主連盟(NLD:National League for Democracy) を結成。
1989年 自宅軟禁開始
軍事政権は民主化運動を抑え込むため、1989年から自宅軟禁を開始。
1990年の総選挙ではNLDが圧勝するも、軍政は結果を無視して政権移譲を拒否。
軟禁生活の長期化
アウン・サン・スー・チーは断続的に 15年以上 軟禁状態に置かれた。
軟禁中も国際的な支持を受け続け、1991年には ノーベル平和賞 を受賞。
3. 軍政との対立と政治参加
2010年 軟禁解除
軍事政権の国際的孤立と圧力の高まりにより、2010年にスー・チーは軟禁から解放された。
2012年 国政復帰
2012年、補欠選挙でNLDが議席を獲得し、スー・チーも国会議員として政界復帰。
2015年の総選挙でNLDは大勝利を収め、事実上の政権を担う立場に。
2016年 国家顧問に就任
大統領職には憲法上就任できなかったが、国家顧問(State Counsellor) という新設のポジションに就任し、実質的に国のトップとして政権運営を担う。
アウン・サン・スー・チーの悪行
ミャンマーの民主化運動の象徴として長年世界的に称賛されてきましたが、2016年に実質的な国家指導者となった後、特にロヒンギャ問題を巡って大きな批判を浴びました。また、国内外での一部政策や対応も「独裁的」「人権軽視」との指摘を受けています。彼女に対する主な批判や「悪行」とされる行為の詳細です。
1. ロヒンギャ民族への弾圧・ジェノサイド黙認
ロヒンギャ問題の背景
ロヒンギャはミャンマーのラカイン州に住むイスラム系少数民族で、ミャンマー政府は彼らを「不法移民」と見なし、国籍や市民権を認めていません。
2017年8月、ロヒンギャ武装勢力(ARSA:アラカン・ロヒンギャ救世軍)がミャンマー軍施設を襲撃したことを口実に、軍は大規模な掃討作戦を実施。
大量虐殺・民族浄化の発生
軍によるロヒンギャへの報復攻撃で、約70万人以上が隣国バングラデシュに避難。
殺害・レイプ・村の焼き討ち などの非人道的行為が広く報告され、国連はこれを「ジェノサイド(民族浄化)」 と認定。
アウン・サン・スー・チーの沈黙・擁護姿勢
スー・チーは沈黙を貫き、国際社会の批判に対して積極的な対応を取らなかった。
国連や西側諸国が非難声明を出しても、スー・チーは軍の行動を「テロリストへの対抗措置」として擁護し続けた。
2019年、国際司法裁判所(ICJ) では、自ら軍の行動を弁護し「意図的な虐殺ではなく、国内の秩序維持のため」と主張した。
国際的評価の失墜
ノーベル平和賞受賞者でありながら、スー・チーは「人道犯罪を黙認・擁護した」として国際社会から厳しい非難を受けた。
アムネスティ・インターナショナルは2018年、彼女に授与した「良心の大使賞」を撤回した。
カナダは名誉市民権の剥奪を決定した。
スー・チーと自民党の同種思考
表現の自由・報道の抑圧
ジャーナリスト弾圧事件
2017年、ロイター通信のジャーナリスト2名(ワ・ロー、チョー・ソウ・ウー)がロヒンギャ虐殺の取材中に逮捕。
2人は国家機密法違反で有罪判決を受け、7年間の懲役刑を言い渡された。日本では外国人の重犯罪不起訴が相次いでいるが、そもそも外国人犯罪の報道がほとんどない。報道しない自由の行使
国際社会は「報道の自由への弾圧」として強く非難したが、スー・チーは「司法の独立」を理由に釈放を拒否。日本では、大谷翔平、芸能人スキャンダルを大々的に取り扱われてる裏で、国民には知られないように国民を苦しめたり、国民の自由が奪われかねない法案がテレビには絶対に映らないように、議論さえ知られないように可決、施行されるのが当たり前に横行していることさえ、多くの日本国民には気づかれないようにメデイア対策をしています。
表現の自由の制限
スー・チー政権下では、フェイクニュースや誹謗中傷対策を名目に、ネット規制や言論統制が強化された。これは現実に日本では25年4月から施行されます。フェイクニュースは誰がフェイクと判断するのでしょう?政府に批判的であったり、疑惑的な意見を政府側が嘘だと判断すれば、批判的な意見や質問なども無かったかのように、世の中から消されてしまうのです。日本人はより真実から遠ざけられ、テレビと新聞だけが本当のこと、と偏った情報を刷り込まれていくでしょう。
批判的な意見を封じ込め、民主的な議論の場が制限されたことで、「民主化の象徴」としての評価は大きく揺らいだ。
独裁的な政権運営と少数民族弾圧
少数民族への抑圧
ロヒンギャ以外にも、カレン族やシャン族などの少数民族地域で、武力衝突・人権侵害が続いていた。

スー・チーは和平交渉を進める姿勢を見せたが、軍の圧力や中央政府の利害を優先し、少数民族との和平は実現せず。
権力の集中と「独裁化」の批判
スー・チーは2016年に国家顧問に就任後、外交・内政・経済すべての実権を掌握。
憲法上大統領職には就けなかったため、国家顧問というポストを新設して**「事実上の独裁者」** として振る舞った。
NLD内部でも反対意見を許さず、独裁的なリーダーシップを強化した。
憲法改正の失敗と軍との妥協
2008年憲法と軍の特権維持
2008年の軍事政権制定の憲法では、
国会の25%の議席を軍が占める国防・内務・国境の3省は軍が直接統制

スー・チーは軍の特権を弱めるため、憲法改正を目指したが、軍部の抵抗により頓挫。
軍との妥協と民主化の停滞
軍との妥協によって民主化のペースは停滞し、軍の影響力を排除できなかった。
スー・チーは軍部とのバランス維持を優先し、結果的に軍の権力基盤は維持されたままだった。
5. 経済政策の失敗と貧困の拡大
① 経済改革の停滞
NLD政権下では、国際的な制裁が解除され外国投資も増えたが、
規制緩和の遅れや汚職により経済成長は期待ほど進まず。
スー・チーは経済政策に十分なビジョンを示せず、軍部や既得権益層との妥協で改革は遅延した。
貧困層の取り残し
経済成長の恩恵は都市部のエリート層に偏り、農村部の貧困層は取り残された。日本ではあらゆる格差が広がり都心部と地方の格差は広がり、今では一般家庭の日本人は、家もマンションも購入できるのは、一部の富裕層と外国人に限られてきています、それも自民党議員の票と利権や既得権益のために国民に高い税負担と圧政を敷くためです。
格差の拡大と地方の不満は、後の軍事クーデターへの支持を一部で生むことになった。
軍との癒着と沈黙は日本の裏金と献金問題にも類似
軍との共存戦略
スー・チーは軍と対立するよりも共存戦略を取り、軍との関係を維持し続けた。
軍の特権を排除できないまま、軍部の影響力を容認する姿勢が「民主化の遅れ」を招いた。
軍の蛮行への沈黙
少数民族への弾圧や人権侵害が続く中、スー・チーは軍の行動を批判せず、沈黙を保った。
国内外の人権団体から「軍の共犯者」として批判を浴びることとなった。日本では65人もの裏金議員が一挙に不起訴で片付けられ、自分たちを律することは皆無で企業団体献金は必要だと開き直る始末。国民の思考とは激しく乖離している。
2021年クーデター後の無策
クーデターへの過信:2020年の総選挙でNLDが圧勝したにもかかわらず、軍は2021年2月にクーデターを実行。
スー・チーは軍のクーデターを防ぐ手段を講じておらず、軍の再掌握を許した。
民衆の期待を裏切る結果
クーデター後、スー・チーは再び拘束されたが、事前の軍の動きを見抜けず、民衆の希望を失望させた。日本では何十年前から訪れると言われた少子高齢化の対策として莫大な予算を与党内省庁で奪い合い、既得権益を作ることに邁進し、自分たちが将来天下りの恩恵に浸れるように手配し、引退時には二世議員三世議員に非課税で相続できるシステムを構築して、気づけば国民は貧困に苦しんでいた。←今ココ。
アウン・サン・スー・チーの「悪行」に対する総括
ロヒンギャへの弾圧黙認と国際社会への欺瞞
言論の自由と報道の抑圧 :日本と酷似末路も見えている
軍との妥協による民主化の停滞
独裁的な政権運営と批判封じ
貧困層や少数民族の抑圧を放置
彼女の行動は、かつて「民主化の象徴」として見られた輝かしい評価を大きく損なう結果となりました。高度成長期の自民党は単に国民が実態を知らなかっただけだが、現在のように、あらゆる情報がネット上で飛び交う時代になり自民党や全ての国会議員の悪行が世に出てしまうために、不都合な情報を遮断しようとする連中に天罰が下ることを切に願いまする。最後まで見ていただきありがとうございました。