今やアニソンといえば様々な楽曲を頭に描く方も多いと思います、それこそ世界中でブレイクする時代になりましたよね。そんな中で今回深堀りするのが、1988年に放送開始された(それいけ!アンパンマン)の初代オープニングテーマとして採用された【アンパンマンマーチ】です。
作詞:やなせたかし氏 作曲:三木たかし氏 が担当しています。この曲は子供達に勇気と希望を与える歌詞と、覚えやすいメロディーで瞬く間に人気を博し、現在では国民的な童謡であるかのように広がりを見せています。皆さんの中にも、幼稚園や保育園の時の楽しい記憶をお持ちの方も居るのではないでしょうか?では何故、外国人の教職員の方が、この歌に驚愕したのか?これから説明していきましょう。

アンパンマンマーチの歌詞
そうだ うれしいんだ 生きる よろこび たとえ 胸の傷がいたんでも
なんのために 生まれて なにをして 生きるのか こたえられないなんて そんなのは いやだ!
今を 生きることで 熱いこころ 燃える だから 君は いくんだ ほほえんで
そうだ うれしいんだ 生きる よろこび たとえ 胸の傷がいたんでも ああ アンパンマン やさしい 君は いけ! みんなの夢 まもるため
なにが 君の しあわせ なにをして よろこぶ わからないまま おわる そんなのは いやだ!
忘れないで 夢を こぼさないで 涙 だから 君は 飛ぶんだ どこまでも
そうだ おそれないで みんなのために 愛と勇気だけが ともだちさ ああ アンパンマン やさしい 君は いけ! みんなの夢 まもるため
時は はやく すぎる 光る星は 消える だから 君は いくんだ ほほえんで
そうだ うれしいんだ 生きる よろこび たとえ どんな敵が あいてでも ああ アンパンマン やさしい 君は いけ! みんなの夢 まもるため
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外国人教職員が驚く【自己犠牲】がテーマ
「アンパンマンのマーチ」の歌詞を外国人教職員に翻訳して渡すと驚かれる理由は、その内容が意外なほど哲学的で深いからです。特に、3歳~5歳の子ども向けのアニメソングとしては異例とも言えるほど、自己犠牲・生きる意味・苦しみの克服といった重いテーマが含まれていますね。
驚かれるポイント
1. 自己犠牲のテーマ
アンパンマンは自分の顔(=パン)を飢えた人々に分け与えます。歌詞にもその精神が反映されています。
そうだ うれしいんだ 生きる喜び
たとえ 胸の傷がいたんでも
この部分は、「たとえ自分が傷ついても、人のために生きる喜びがある」と解釈できます。特に「胸の傷」という表現は、物理的な傷だけでなく、精神的な痛みや苦しみを背負うことも示唆しています。
多くの外国人にとって、子ども向けのキャラクターが自己犠牲の精神を持ち、それを当たり前のように歌うことは驚きです。西洋のヒーローは、基本的に「敵を倒して勝利する」ことを目的とすることが多く、「自分を犠牲にして他者を助ける」ことをここまで強調する作品は少ないからです。
2. 生きる意味を問う哲学的な歌詞
なんのために 生まれて
なにをして 生きるのか
こたえられないなんて
そんなのは いやだ!
これは、まるで人生の意義を問う哲学のようです。特に「なんのために生まれて、なにをして生きるのか?」という問いかけは、日本の子どもたちには自然に受け入れられますが、外国人には子ども向けの歌としては驚くほど深刻で重いテーマに感じられます。
3. 苦しみの中でも前向きに進むメッセージ
> そうだ 恐れないで みんなのために
愛と勇気だけが 友だちさ
ここでは、「恐れずに困難に立ち向かい、愛と勇気を持って生きる」というメッセージが込められています。しかし、「愛と勇気だけが友だち」という表現は、一部の外国人にとって「孤独や厳しさを感じる」とも解釈されることがあります。
外国人の反応
「こんなに深い歌詞を子どもたちが歌っているの?」
「西洋の子ども向けアニメソングとは全然違う!」
「生きる目的や自己犠牲を歌にするなんて驚きだ!」
比較:西洋のアニメソングとの違い
例えば、アメリカの子ども向けアニメの主題歌(例:『スポンジ・ボブ』や『ミッキーマウス』関連)は、明るく楽しい雰囲気が中心で、深刻なテーマを扱うことはほぼありません。対照的に、「アンパンマンのマーチ」は、人生の苦悩や使命感を真正面から歌っているため、ギャップに驚くのです。
「アンパンマンのマーチ」は、日本では普通の子ども向けアニメソングとして親しまれていますが、翻訳するとその哲学的・道徳的な深さに外国人が驚くことになります。特に、自己犠牲・生きる意味・困難に立ち向かう姿勢といったテーマが強調されているため、外国の教職員は「これは本当に子ども向けの歌なのか?」と驚きを隠せないのです。子供の頃に持ったヒーロー像が我々の中に根付いているような気がしますよね。そしておとなになった今、歌詞を読み直してみると確かに深い事がわかります。今回も最後まで見て頂きありがとうございます。