皆さんドクターイエローを生で見たことありますか?私は一度も無いのです、本当にショボーンですよね。ひたすら待ってるということができずに、未だ一度もお目にかかったことがありません。東海道・山陽新幹線の「ドクターイエロー」は2編成あり、JR東海が保有するT4編成とJR西日本が保有するT5編成があります。
このうちJR東海が保有していたT4編成が老朽化のため、2025年1月に引退しました。T4編成は2001年9月から運用を開始し、2005年に登場したJR西日本所属のT5編成と交互に走行し、東海道・山陽新幹線(東京~博多間)で検測を行ってきました。
T4編成の引退後、東海道・山陽新幹線のドクターイエローはJR西日本のT5編成のみとなりました。T5編成は2027年以降に検測を終了する予定です。
なお、JR東海はT4編成の7号車を名古屋市港区の「リニア・鉄道館」にて2025年6月頃から展示する予定です。今ではせめてリニア・鉄道館へ見に行こうと思っています。
ドクターイエロー(Doctor Yellow) は、新幹線の線路や架線、信号設備などを点検するための新幹線電気軌道総合試験車の愛称です。通常の新幹線と違い、乗客を乗せずに検査・測定を目的として運行されており、その鮮やかな黄色い車体が特徴です。
ドクターイエローの歴史
ドクターイエローの歴史は、新幹線の誕生とともに始まりました。
1. 初代(921形 / 0系ベース, 1965年登場)
東海道新幹線の開業(1964年)から1年後の1965年に導入。

0系新幹線をベースに改造された車両で、線路や架線の点検を行った。
主に線路の状態を測定する「軌道検測車」として活躍。
2. 2代目(922形 / 0系ベース, 1974年登場)
0系をベースに改良された車両。

「T1編成」「T2編成」などのバリエーションがあり、測定機器が進化。
電気設備や信号システムの測定機能も強化。
3. 3代目(922形-20番台 / 0系ベース, 1979年登場)
先代よりも測定精度が向上し、架線測定機能が追加。
JR東日本エリアでも運用開始。
4. 4代目(923形 / 700系ベース, 2000年登場)
700系新幹線をベースにした最新型。

「T4編成(JR東海)」と「T5編成(JR西日本)」が運行。
車両の前面デザインが700系に準じた流線型に変更。
5. 現在の運行状況
現在、日本で運行されているドクターイエローは923形(T4編成・T5編成)。
東海道・山陽新幹線の検査に使用されている。
東北・上越・北陸新幹線には別の試験車「E926形(East i)」がある。
ドクターイエローの性能
主な測定機能
ドクターイエローは、新幹線の安全運行を支えるために、以下のような測定を行います。
1. 軌道の状態測定(線路の歪みや沈下など)
2. 架線の状態測定(パンタグラフと架線の接触状況)
3. 信号システムの測定(信号の受信状態)
4. 乗り心地の測定(振動や騒音の分析)
最高速度
最高速度 270km/h(通常の新幹線と同じ速度で走行)
運行頻度
一般の新幹線と異なり 運行ダイヤは非公開。
おおよそ 10日に1回程度運行 し、線路や設備の点検を行う。
ドクターイエローの魅力と人気の理由
1. 幸運のシンボル
ドクターイエローは運行スケジュールが非公開であり、偶然見かけることができたら「幸運が訪れる」と言われている。
「見ると幸せになれる新幹線」として、鉄道ファンや子供たちに大人気。
2. 鮮やかな黄色いデザイン
目を引く黄色のボディカラーが特徴的。
一般的な新幹線(白×青)とは異なり、特別感がある。

3. 限られた車両数とレア感
日本全国を走る新幹線の中でも、ドクターイエローの運行本数は極めて少ない。
そのため、偶然目にすることができたときの喜びが大きい。
4. 新幹線の安全を支える重要な存在
新幹線の「影の立役者」として、安全運行に貢献。
一般の乗客は乗ることができないため、ミステリアスな存在でもある。
ドクターイエローに会うためには?
1. 東海道・山陽新幹線の主要駅で待つ
東京駅、新大阪駅、名古屋駅などの主要駅では目撃のチャンスが高い。
通常、新幹線のダイヤが落ち着く昼間(10~15時頃)が狙い目。
2. SNSや鉄道ファンの情報をチェック
目撃情報はSNS(X / 旧Twitter)などでリアルタイムで共有されることが多い。
3. 10日に1回程度の運行サイクルを意識する
見るチャンスを増やすために、運行間隔を考慮して観察。ここで皆さんにお願いがあります、近年、無理な撮影のために入ってはいけないエリアや線路上での危険な行為、乗客の皆さんのためにも、安全な運行の妨げになるような行為はお控えになるように、切に願います。最後まで見て頂きありがとうございます。