この映画は米国でも衝撃の話題作となりました。児童の年間行方不明者は日本でも数千人、アメリカでは年間80万人の子どもたちが行方不明になっていると衝撃の事実を知ったのは、もう十年ほど前です。日本の場合は多くが家出であったりで、その後見つかるケースが多いようですが、他国では全然状況が違います。メキシコなど南米の国々では、富裕層の子どもたちを誘拐して身代金を要求する事件が横行し、中国などでは様々な理由で子どもたちが売買されます。中でも悲惨なのが臓器売買でしょう。そんな中、世界屈指の先進国で超大国のアメリカが抱える闇、小児性愛と人身売買をノンフィクションで映画化されたのが、サウンド・オブ・フリーダムです。
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作品情報
【サウンド・オブ・フリーダム】は2023年に公開された映画です。児童人身売買と闘う、元国土安全保障省の捜査官ティム・バラードの実話を下にしている作品です。
児童誘拐、人身売買、性的虐待といった国際的な性犯罪の犠牲となった少年少女を救い出すために、過酷なミッションに挑んだ実在の人物、ティム・バラードの戦いを描いています。
全世界累計興行収入は2億5千万ドルを突破し、2023年の全米映画興行収入トップ10にランクインしました。
『パッション』で知られるジム・カヴィーゼルが主演を務め、児童ポルノ犯罪の非道さに真正面から切り込んだ衝撃作ですね。
映画としての評価
正直、エンターテイメントとしての映画としては【二流】と感じます、それは誇張したアクションシーンがあったり、ストーリーに着色した部分が少ないのが理由でしょう。その反面リアルに起きていることとしての緊張感や絶望感は衝撃だと言えるでしょう。人身売買や強制労働、性的搾取の市場規模は年間5000億ドル(78兆円)規模の利益を生み出していると言われている、その闇へ真っ向から挑み、実話として作品化したことに、意味があると私は感じています。

キャスト
ジム・カヴィーゼル
ミラ・ソルヴィノ
ビル・キャンプ
スタッフ
監督:アレハンドロ・モンテベルデ
作品の特徴
実話を基にした衝撃的なストーリー
児童人身売買の闇に迫る社会派サスペンス
「パッション」のジム・カヴィーゼルが主演
本作は、児童人身売買という非常にデリケートなテーマを扱っているため、観る人に強い衝撃を与える可能性があります。
ジム・カヴィーゼルはティム・バラード本人の職務に同行し、役作りを行っています。
「パッション」でメガホンをとり、ジム・カヴィーゼルと組んだメル・ギブソンが製作総指揮として参加しています。
この映画は、観る人に深い感動と社会問題への意識喚起を促す作品だと私は強く感じています。

アメリカで賛否を呼んだ、その理由とは?
実はアメリカで上映直後から賛否の議論が巻き起こることになりました。それは【こんなの嘘だ】【作り話だ】というアメリカを美化して貶めるなという声が多く上がったからです。しかしずっと昔から指摘され続けた問題であり、今までフィクションとしての類似映画は私もたくさん見てきました。ニコラス・ケイジの8mmという映画もセンセーショナルでよく覚えています。とてもフィクションとは思えない臨場感でしたが、感想として実際にあるんだろうなぁって思ったのもよく覚えています。制作者の願いや問題提起を感じていました。
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最近ではディディ事件や、公開が待たれる・エプスタイン・リストなどの小児人身売買の類似事件が多数表に出てきている時代です、タブー視されてきましたが、大昔から人類は大罪を犯し続けてきたのだと、極めて下劣な性癖を持つ者達が弱者の立場を追い詰めて巨万の富を得る、そんな事件が日本でも表沙汰になりましたよね。そうですジャニーズ小児性加害事件です、何十年にわたり被害者は1000人に登る規模です、中居正広しかり皆信じたくない!そんなはず無い!と叫んでも私は人類の悪癖の歴史を知っています。おそらく日本でも明らかになっていない事案は、この程度ではないと私は思っています、とても残念ですが、人間は富を得ると金では手に入らないものを欲するようになるのは、歴史が証明しています。よく【陰謀論】だと現実逃避と同義語の様なことを耳にしますが、陰謀論の半数は何年後、何十年後に明るみになることの方が多いと最近強く感じています。人はできるだけ、正しく有りたい、そう思う人が多い国が日本で会ってほしいです。最後まで見ていただきありがとうございました。