海外では表現不可能な日本語の数々とその理由

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海外では表現できない日本語とその理由

日本語には、その文化的背景や歴史から生まれた独特の表現があり、これをそのまま他の言語に直訳することが難しい場合があります。これは、言語が単なるコミュニケーションツールであるだけでなく、文化や歴史、思考回路を反映しているためだと考えられています。様々な理由から世界一習得難易度が最も高い言語とされているのが、日本語だって知っていましたか?英語圏で使用するアルファベットの数は大小合わせて、たった52文字です。中国の常用漢字が6000から7000文字とされています。日本語は文字だけで3種類、ひらがな、カタカナの濁点を入れて144文字それに加えて常用漢字の総読み方数で10000を超えてきます。

海外では表現できない日本語の例と理由

  1. 「もったいない」:
    • 理由: この言葉は、物を無駄にすることを惜しむ気持ち、あるいは機会を逃すことを惜しむ気持ちなど、様々なニュアンスを含んでいます。単に「もったいない」と訳すだけでは、その奥深さが伝わりません。
    • 例: 食べ物を残すことを「もったいない」と言う場合、単に「無駄」という意味だけでなく、食料を得る苦労や感謝の気持ちが込められています。
  2. 「わびさび」:
    • 理由: 自然の美しさや、不完全さの中に美を見出すという、日本人の美意識を表現する言葉です。抽象的な概念であり、西洋の美学とは異なるため、直訳が非常に困難です。
    • 例: 古くなった茶碗のひび割れを「わびさび」と表現する場合、単に「古い」という意味ではなく、そこに歴史や人の手によって育まれた美を見出しています。
  3. 「居心地がいい」:
    • 理由: 物理的な空間だけでなく、心の状態まで含めた、ある場所や状況に対して感じる心地よさを表現する言葉です。
    • 例: 「このカフェは居心地がいい」と言う場合、単に「快適」という意味だけでなく、その場所の雰囲気や、そこにいる人との関係性なども含めて表現しています。
  4. 「切ない」:
    • 理由: 悲しい、寂しい、といった感情をより複雑に表現する言葉です。切なさには、希望や未練、懐かしさなどが混ざり合っていることが多く、一語で言い表すことが難しいです。
    • 例: 失恋の悲しみを「切ない」と表現する場合、単に「悲しい」という意味だけでなく、過去の思い出や未来への期待などが複雑に絡み合っていることを示しています。
  5. 「水色」理由:まず外国人にとって水は無色透明である、まあ日本人でも無色透明なのですが、日本人は青色と水色、つまり薄い青だとか淡い青のことを日本人は水の色と表現しまずが、英語ではどちらも【Blue】なのです、よくある例えですが【虹色】といえば日本人は7色を指しますが、海外では3から4色と答えるのが一般的なんだそうです。

外国人を悩ませる文章

最も外国人が頭を悩ませる文章例:【今日の翌日は明日、その翌日は明後日】この文章は日本人なら小学生でも読めますし、当然意味も理解できますが、外国人には難解なのです。【日】という漢字にいくつも読み方が存在し、時には違う意味まで伴ってくるのが日本語です。その時時の文章の前後で判断したりします。よく例えられるのが、英語では主語、つまり【私】【彼】といったものが必ず文章に入るのに対して、日本語の会話の中には(それとって)(ちょっとまってて)等のように普通に使う日本語の中にいちいち主語を入れないことの方が多いのが現実ですが、外国人は【誰が】【誰に】と抜け落ちた主語で混乱します。これは我々日本人が無意識に前後の文章で自然に解釈して読み取り汲み取る力がずば抜けていると言われています。そのため日本語には【空気を読む】という言葉まで存在しますよね。外国人にはそのまま【字】を読めても説明しても、中々伝わらないのが実情です。

なぜ海外では表現できないのか?

  • 文化的背景の違い: 各言語は、その言語を話す人々の文化、歴史、価値観を反映しています。そのため、ある言語で当たり前のように使われる言葉が、別の言語では全く異なる意味を持つ、あるいは、その概念自体が存在しない場合があります。
  • 思考回路の違い: 言語は、人々の思考回路を形作る重要な要素です。異なる言語を話す人々は、世界を異なる視点で捉え、異なる概念を持っているため、同じ言葉でも異なる意味を持つことがあります。
  • 言葉のニュアンスの多様性: 日本語は、言葉のニュアンスを非常に細かく表現できる言語です。一方、他の言語では、同じことを表現するために複数の単語を組み合わせたり、文脈から意味を推測したりする必要があります。

外国人が日本のオノマトペに苦労する理由

日本のオノマトペは、その言語の豊かさや表現の幅を広げる上で重要な役割を果たしています。しかし、外国人の多くが日本語のオノマトペに苦労するのはなぜでしょうか?その理由を具体例を交えて詳しく解説していきます。

1. 多種多様で細やかな表現

  • 音の表現: 雨の音一つとっても、「ザーザー」「ピチピチ」「ポツポツ」など、様々な言葉で表現されます。これらは、雨の降り方や状況によって使い分けられ、日本語ならではの細やかな表現力を示しています。
  • 感情の表現: 喜怒哀楽だけでなく、微妙な感情の変化もオノマトペで表現できます。「ドキドキ」「ワクワク」「モヤモヤ」など、言葉では言い表せない感情を、音で表現することでより伝わりやすくなります。
  • 動作の表現: 「カチャカチャ」「モジモジ」「ウロウロ」など、動作の様子を擬音語で表現することで、より生々しく状況を伝えることができます。

2. 文脈によって意味が変わる

  • 同じオノマトペでも異なる意味: 「キラキラ」というオノマトペは、宝石が光る様子や、子供の目が輝いている様子など、様々な場面で使われます。文脈によって意味が大きく変わるため、外国人には理解が難しい場合があります。
  • 比喩的な表現: オノマトペは比喩的な表現として使われることも多く、直訳が難しい場合があります。「目がキラキラする」という表現は、単に目が光っているという意味ではなく、「感動している」や「興味を持っている」といった感情を表しています。

3. 文化的な背景

  • 自然との共生: 日本人は自然と深く関わってきた歴史があり、自然の音を細やかに聞き分けて表現する文化があります。そのため、日本語には自然に関するオノマトペが多く存在します。
  • アニメやマンガの影響: 日本アニメやマンガでは、オノマトペが効果的に使われています。これらの作品に触れる機会が多い外国人は、オノマトペに親しみやすいかもしれませんが、一方で、アニメやマンガ特有の表現に慣れる必要もあります。

4. 学習の難しさ

  • 膨大な種類: 日本語のオノマトペは種類が非常に多く、全てを覚えることは困難です。
  • 発音の難しさ: オノマトペは、言葉の音を模倣しているため、正確な発音が重要です。しかし、外国人には、日本語特有の発音をマスターするのが難しい場合があります。

5. 直訳が難しい

  • 文化的な背景の違い: 日本語のオノマトペは、日本の文化や風習と深く結びついているため、そのまま他の言語に直訳することができません。
  • ニュアンスの違い: オノマトペは、言葉のニュアンスを伝える上で重要な役割を果たしていますが、これを他の言語で同じように表現することは非常に難しいです。

まとめ

日本語には、他の言語では表現が難しい、独特の言葉や概念がたくさんあります。これらの言葉は、日本人の心の奥底にある感情や価値観を反映しており、日本の文化を理解する上で非常に重要な要素です。

海外の人々に日本の文化を伝えるためには、これらの言葉の持つニュアンスを丁寧に説明し、具体的な例を挙げることで、より深く理解してもらうことができるでしょう。

日本語って難しいですよね。最後まで見て頂きありがとうございます。

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